グアムで開催のEAFF E-1 FOOTBALL CHAMPIONSHIP 2017 ROUND 1 GUAM、男子の部の第2試合ではチャイニーズ タイペイが北マリアナ諸島の代表チームを破った。

試合序盤にはチャイニーズ タイペイがボールキープ率で上回ったが、北マリアナ諸島もよくバランスが取れており、相手に大きなチャンスは与えることなく堅固な守備を見せていた。

チャイニーズ タイペイの選手たちによる序盤戦の奮闘はキャプテンを務めるGK Johann Noetzelに阻まれ、安定感の感じられたディフェンスラインも守護神をよくサポートしていた。

27分には北マリアナ諸島に先制のチャンスも訪れる。Michah Griffinが見事にチャイニーズ タイペイ守備陣に競り勝ったが、シュートはGK Ting-Yang Chenの正面を突く結果となった。

ついに均衡が破られたのは30分。素早いパス交換からHo-Shen Yenが抜け出し、ペナルティーエリアの深い位置まで侵入してパスを折り返す。あとはChun-Ching Wuがチャイニーズ タイペイの先制点をただ押し込むだけだった。

37分にはWei-Chuan Chenがエリアすぐ外からセーブ不可能なシュートを放ち、これがそのままゴールネットに収まる。そのわずか3分後にはチャイニーズ タイペイに3点目。ペナルティーエリア中央でフリーとなったChieh-Hsun Linが狙い澄ましたシュートを難なくネットへと送り込んだ。

Yi-Wei Chenのヘッドによる4点目が入ったのは前半アディショナルタイム。そのわずか1分後にはMILLER, Joeが2枚目のイエローカードを提示され、北マリアナ諸島は10人での戦いを強いられることになった。

後半は11人対10人の戦いとなり、チャイニーズ タイペイはさらに4点を容易に追加することができた。Chieh-Hsun Linが3点、Chun-Ching Wuが1点を加えている。

だが北マリアナ諸島も一矢報いることには成功。後半アディショナルタイムに入って1分が過ぎたところで、Kirk Schulerがヘディングを決めて1点を返した。

コメント：
チャイニーズ タイペイ – Chieh-Hsun Li（8番、4得点）
「試合の大半を支配することができていましたが、北マリアナ諸島と過去に対戦したことはなかったので、相手のサッカーや守り方を見極めるのに少し時間がかかりました」

「公式戦で4ゴールを決めたのは僕にとって初めてですが、それは大して重要ではありません。チームワークの良さのおかげで生まれたゴールでした。次のラウンドが台北で開催されることもモチベーションになりますが、結局一番大事なのは、僕らがどの試合にも勝ちたいと思っていることです」

チャイニーズ タイペイ – Toshiaki Imai（監督）
「今日大差で勝つことができたのは、相手が10人になったという事実のおかげでもあります。チームにはさらに改善の余地もあると思います」

「リズムに乗ることができず、北マリアナ諸島のGKに何度か素晴らしいセーブをされた場面もありました。もっと早くゴールを奪って楽な試合にするべきでした。最初の1点が入ってしまえば、試合は大きく変わるものです。ゴールを奪ってからは自信が強まり、はるかに良いプレーができるようになりました」

「次はモンゴル戦です。我々とは異なり、厳しい気候条件のために年間の半分しか練習することができないチームです。そのアドバンテージをうまく活かせることを期待しています」

北マリアナ諸島 – Johann Noetzel（1番、キャプテン）
「1人少なくなってしまったり、負傷での選手交代を強いられてしまったり、期待していたような試合展開にはなりませんでした。序盤は自分たちの形を維持して良い戦いをすることができていましたが、その後は一部の若い選手たちの経験不足が響いてしまいました。それは仕方のないことですし、改善するためにはもっと試合を重ねていく必要があります」

「いずれにしても、負けるためにここに来たわけではありません。残り2試合は勝つつもりで戦いたいと思います」

北マリアナ諸島 – Kiyoshi Sekiguchi（監督）
「我々と今日の相手との間に力の差があることは分かっていましたが、それに加えてコンディションが良くなかったのは残念です。何人か負傷者も出てしまいました」

「まだスタミナもプレーの質も不十分ですが、最後に1点を奪うことはできました。1点も取れないのと少なくとも1点取るのとでは大違いですので、これが残りの試合に向けた自信につながることを期待しています。我々はチャレンジャーですが、勝利をつかむため100％の力を尽くすつもりです」

By Cesare Polenghi (twitter)