EAFF E-1FOOTBALL CHAMPIONSHIP2017 ROUND 1 GUAM 第５試合では、グアムのGFAナショナルトレーニングセンターで北マリアナ諸島とモンゴルの男子代表チームが激突した。

湿度の高い午後に開催された試合は、両チームともすでに敗退が決定済みという状況の中、お互いが今大会初勝利を挙げるチャンスのみを争う一戦となった。

試合の序盤は比較的動きの少ない展開となったが、27分と36分にはモンゴルのBayarjargal OyunbatがPKからの2得点を記録。いずれのPKもハンドにより与えられたものだった。モンゴルの若きスターは2つのコースを蹴り分け、1本目を北マリアナゴールキーパー Kirk Schulerの左側、2本目を右側のゴール隅へと決めてみせた。

40分にはモンゴルリーグ得点王のNaranbold Nyam-osorも今大会初ゴールを記録。BayarjargalとPurevdorj Erdenebatの見事な連携によりチャンスを迎え、至近距離からのシュートを押し込んだ。

前半終了間際にはモンゴルが4点目を加える。CKからOyunbaatar Otgonbayarの上げたボールに、北マリアナ諸島のどのDFよりも高く跳び上がったTurbat Daginaaがヘディングで合わせた。

54分にはNaranboldがアシスト役に回り、Tuguldur Munkh-erdeneによる5点目のゴールをお膳立て。さらにその1分後、小柄なMFであるTuguldurは25メートルからのシュートで自身2点目も記録した。Schulerのグローブを文字通り焦がすようなシュートだった。

78分にPurevdorjがエリア外からの強烈なシュートでモンゴルの7点目を加えたのに続いて、試合終了間際にはTuguldurがハットトリックを完成させる。8-0の勝利を収めたモンゴルの戦いぶりは、最終的に大会を2位で終えるのにふさわしいものだった。




コメント
北マリアナ諸島 - Joel Fruit（8番、17歳）
「3試合全てで、最初の30分間はかなり良いプレーができていましたが、体力面を改善していく必要があります。チームメンバー間の連携も高めていくことが必要です」

「僕らは若いチームなので、もっとサッカーをプレーすることが必要です。一緒に成長していきたいと思っています」

北マリアナ諸島 - Kiyoshi Sekiguchi（監督）
「今日は安易なミスでPK2本を与えてしまい、そこからは苦しくなっていく一方でした。それまではまずまず戦えていたので少し残念です。選手たち全員が力を出しきっていました。どの試合も敗れるとしてももっと点差を抑えたいと思っていましたが、我々は若い選手たちの多いチームです」

「チーム内には、まだ15歳や16歳や17歳で高校に通っている選手たちもいます。そういう選手たちが代表チームでプレーする機会を得られたのは、彼らにとって間違いなく素晴らしいことです。将来的には彼らがこの経験を糧にして、成長してくれることを願っています。力のある代表チームは若い選手たちを基礎として作り上げられていくものです」

「我々はFIFA加盟国ではありませんが、EAFFの正式メンバーではあります。この大会に参加するチャンスを与えてもらえたのは素晴らしいことですし、今後は国際大会でプレーする機会をもっと得られることを期待しています」

モンゴル - Tuguldur Munkh-erdene（18番、ハットトリック達成）
「3点決められたことは嬉しく思いますが、本当にチームメートのみんなのおかげでした。今日はチーム全体がすごく良いプレーをしていました」

「監督から要求されていたのは中盤でボールをもっと速く動かすこと、同時に両サイドも使うことでした。今日はそれが全てうまくいって、プレーしていて楽しい試合になりました」

モンゴル - Battulga Zorigt（監督）
「我々は北マリアナ諸島に8-0で勝利しました。8-1で勝ったチャイニーズタイペイよりも良い結果です。それがこの試合での我々の目標でしたので、90分間を通してモチベーションを維持し続けることができました」

「このメンバーでは3試合を戦っただけなので、我々にはもっとやれること、やりたいことがあります。しかし今日はうまくボールを回せていましたし、良いサッカーができていました。この試合に勝つのは我々にとって大事なことでした」

「国際経験はまだまだ不十分ですので、こういう試合をもっと戦っていきたいと思います。全体的には今回は素晴らしい経験になりました」

By Cesare Polenghi (twitter)