EAFF E-1サッカー選手権第1ラウンド、女子第2試合も9月3日にウランバートルのナショナルスタジアムで行われ、モンゴル女子代表チームが歴史的なデビューを飾った。

ボールを支配するモンゴル女子代表は序盤から相手ゴールを脅かしたが、11分に先制点を奪ったのは北マリアナ諸島だった。右サイドから素早いカウンターを仕掛け、最後は見事な走りを見せたGRIFFIN Gianna Longがゴールを決めた。

21分にもスルーパスを受けたCASTILLO Jeralyn Santiagoがオフサイドトラップを破ってペナルティーエリアに侵入し、冷静にボールを浮かせてERDENEBILEG Tsendjavを破りリードを広げた。

前半の残り時間はモンゴルが主導権を握ったが、点差を縮めることはできなかった。キャプテンのORGODOL Tsasan-OkhinのボールがBALLESTEROS Carla Mae Tarrozaの頭上を弧を描くように抜いた場面はチャンスだったが、ボールはゴールの枠を超えてしまった。

後半開始から6分、新たな歴史が作られる。途中出場のNARMANDAKH Namuunaaが左から落としたボールがネットに収まり、モンゴル女子代表の公式戦初得点となった。

これで勢いに乗り、地元ファンからの後押しも受けたホームチームは同点ゴールを狙って押し込んでいく。選手たちには疲労も見え始めたが、決意のこもったプレーは61分に実を結んだ。ゴール前での混戦から、またも途中出場のGANCHIMEG Tsolmonがボールをゴールに押し込むことに成功した。

逆転劇が完遂されたのは82分。NARMANDAKHがこぼれ球にいち早く反応し、無人のゴールにボールを押し込んでモンゴルを記念すべき勝利へと導いた。

モンゴルにとってはとても苦労して得た勝利だった。北マリアナ諸島もチーム一体となって素晴らしいパフォーマンスを見せ、過去大会と比較して大幅な上達を見せていた。


モンゴル監督 TSEDEVSUREN Ganbold:
選手たちのことを誇りに思う。だがこのチームは18人の選手たちとコーチ陣だけではない。モンゴル国民全員のチームだ。

今日スタジアムで応援してくれた全てのファンに心から感謝したい。今後の2試合にもぜひとも来てほしい。我々は全力で戦い続けるつもりだ。


北マリアナ諸島監督 KOO Luam Khen:
非常に良い戦いをすることができたと思う。だがいくつかの残念なミスがあり、それが敗戦に繋がってしまった。

モンゴルは非常に新しいチームで経験は浅いが、成長を続けている。ホームのファンの存在と応援が大きな違いを生んだことも間違いない。


この試合で2得点を決めたモンゴル 13. NARMANDAKH Namuunaa:
モンゴル女子代表の史上初のゴールを決めることができた。本当に嬉しい。

家族や友人や、サッカーを教えてくれたコーチたちに感謝したい。うまくいかないプレーもあったのは分かっているが、今後もサッカーを続けていくことを約束する。

先制点を決めた北マリアナ諸島 8. GRIFFIN Gianna Long:
私にとって代表チームでの初めての試合だった。すごく誇らしく思っているし、チームのことも誇りに思う。試合には負けたが、私たちにも勝てる力があることを示した。次の試合でやれると思うし、楽しみにしている。

モンゴルにとっては国際舞台で初めての試合だったが、彼女たちはすごく強いチームであることを証明した。優れたスキルがあり、特にディフェンスが強い。戦うのはすごく大変な相手だったが、色々と学んで成長することができた。