EAFF E-1サッカー選手権第1ラウンドの女子第4試合は9月5日にウランバートルのMFFスタジアムで開催され、モンゴル女子代表チームがグアムと対戦した。

雨はキックオフ前にやんでいたが、濡れたピッチと寒さのため、試合を行うのに理想的とは程遠い条件だった。モンゴルは前試合と同様に相手がボールを持つたびに奪いに行き、すぐさまボールを縦へ展開しながら、初戦で2得点を決めたNARMANDAKH Namuunaaへとボールを集め、さらなるゴールを期待した。

試合序盤は積極的な入り方を見せたホームチームが主導権を握っていたが、グアムも相手のペースに慣れ、自分たちのパススタイルサッカーをすることができた。

これまでの結果を考えれば、この試合は女子の今大会の“決勝戦”とも言うべき一戦だった。大一番なだけに両チームとも非常に慎重で、冷静さを失わないようにプレーしていた。選手たちは誰もが休まず走り続けていたが、最初の45分間にはどちらのチームにも大きなゴールチャンスが訪れることはなかった。

モンゴルは62分にNARMANDAKHがオフサイドトラップを破り、グアムのSOBREVILLA Angelyn Ticarと1対1になるが、ゴールキーパーに読まれシュートにはならない。その後、混戦からENKHBAATAR EnkhmargadとNARMANDAKHもゴールを奪うことができず、モンゴルは短時間に3つのチャンスを無駄にしてしまった。

その12分後、HOOVER Kaycee Lillianに先制のチャンスが訪れたが、クロスバーの上へとふかしてしまう。また89分にもMATTHEWS Jordyn Reneeが巧みにゴールキーパーを抜いたが、斜めに放ったシュートはファーポストの外へと外れてしまった。

試合は引き分けで終わりそうで、グアムが大会最終日に向けて大きなアドバンテージを得るところだった。グアムのGKであるSOBREVILLAがクリアするべきボールをミスしてしまい、GONBAATAR Sarangaravが一人DFがいるゴールにシュートを決め、MFFスタジアムは喜びに沸き上がった。

アディショナルタイムにまさかのゴールが決まったことと、2チームが勝ち点で並んだ場合には直接対決の結果で上回るチームが上位になるという大会規定のため、2連勝のモンゴルが第2ラウンドへの進出を決めた。

だが、この日の試合で力を見せたのは恐らくグアムの方だったと言うべきだろう。敗戦に値する内容ではなかったが、若いモンゴルの選手たちの躍動がそれを上回り、チームに歴史的な勝利をもたらした。

モンゴル監督 TSEDEVSUREN Ganbold:
モンゴルの全てのサッカーファンや関係者が応援してくれたおかげだ。このチームに4ヶ月携わってきたが、短い時間の中でチームスピリットを育むことができた。改めて、モンゴルの全ての人々にありがとうと言いたい。


グアム監督 WILSON Belinda Elizabeth:
モンゴルは非常に積極的な戦いをしていた。我々はスタートから後手に回ってしまった。こういう戦い方には慣れていない。選手たちには学ぶべきことがたくさんあったし、この試合からたくさんのことを学んだ。

もちろん結果は残念だが、モンゴルは最後の最後まで戦って望み通りの結果を手にすることができた。


モンゴル 8. OTGONBAATAR Sarangarav:
自分のゴールに関して、グアムのGKが出てきたがボールを追うことをやめなかった。シュートを決めることができて本当に嬉しい。


グアムキャプテン 11. MINATO Koharu Charity
フィジカル面ですごく激しい試合だった。モンゴルの選手たちがタフなのは分かっていた。最後にゴールを決められたのは残念だったが、顔を上げて次の試合に向けて準備したい。