男子のEAFF E-1サッカー選手権は大会3日目となる9月6日が最終日。午後の試合では北マリアナ諸島とマカオが対戦した。

マカオは序盤からフルスピードで戦い始めたが、北マリアナ諸島は非常に組織の整ったプレーで対抗。固い守備から素早いカウンターの機会を窺っていた。

19分に先制点を奪ったのはマカオだった。北マリアナ諸島が中盤でのFKを無駄にしてしまい、マカオは奪ったボールをすぐさま俊足ストライカーのLEONG, KA HANGにパス。右サイドでスピードに乗って相手選手を振り切ると、ペナルティーエリア内に入ったところからファーポストへのシュートで今大会2ゴール目を記録した。

マカオのゴールラッシュの幕開けになるかと思われたが、北マリアナ諸島は失点にも全く意気消沈することなく落ち着いたプレーを続ける。33分にはペナルティーエリア右サイドで素早い動きを見せたTENORIO, SUNJOON PERRY KIMが完璧なポジションでパスを受け、ダイレクトでファーポストへの正確なシュートを決めて同点とした。

マカオの攻撃を一手に担っていたLEONG, KA HANGは36分、37分、40分と3回にわたって勝ち越しのゴールを狙ったが、2回は枠外へ外してしまう。3度目のチャンスではヘディングに力強さを欠いてANINZO, CHRISTOPHER DELA ROSAに難なくセーブされた。

後半はマカオが攻める展開となったが、北マリアナ諸島もよく耐え、何度かチャンスも生み出す。59分にはTENORIO, SUNJOON PERRY KIMのシュートで逆転してもおかしくなかった場面もあった。

その2分後にもマカオのゴールが無防備となったが、LEI, CHI KINが失点を許さず。GKを破ってネットへ向かおうとするボールを数秒間のうちに2回にわたって弾き出した。

何とかして勝利をもぎ取りたいマカオは、モンゴルとの初戦でチーム唯一の得点を挙げていたGOIS FERNANDES, CARLOS LEONELを交代で投入して攻撃の強化を図る。

だがマカオの攻撃を受け続けながらも北マリアナ諸島は勇敢に持ちこたえ、85分には逆転勝利に迫る。TAKANO, JONATHAN JONESが決定的なボレーを放ったが、身を投げ出したLO, WENG HOUが見事なセーブでゴールを許さなかった。


北マリアナ諸島
MITA MICHITERU監督 試合後フラッシュインタビュー
選手たち、コーチングスタッフ、サポーターとともに祝福したい。我々にとってこの勝ち点1は非常に重要だ。まるで勝ったように思える。


マカオ
IONG CHO IENG監督 試合後フラッシュインタビュー
この大会にはU-18チームから引き上げたばかりの若い選手たちも何人か連れてきていた。そういう選手たちにとって非常に良い経験になったと思う。


北マリアナ諸島
15. TENORIO, SUNJOON PERRY KIM 試合後フラッシュインタビュー
代表チームで初めてのゴールだった。僕はまだ17歳だ。マカオの守備陣はGKが出てくると考えたのだと思うが、彼らにとってはミスだったかもしれない。だが構わない。決まったものは決まった。ボールが僕のところに来て、触るだけで良かった。


マカオ
11. LAM, KA SENG 試合後フラッシュインタビュー
チャンスはあったがゴールを決められなかった。少し不運だったが仕方ない。サッカーはこういうものだ。