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10MA インタビュー モンゴルサッカー連盟会長GANBAATAR Amgalanbaatar氏

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10passion

June 20, 2017

No.70

2016年の大会を振り返って・・・
- 2016年、男子代表チームは2つの国際大会に出場しました。まずはEAFF E-1 Football Championship 2017 Round 1 Guamの大会総括をお願いできますか?

EAFF E-1 Football Championship 2017 Round 1 Guamはとても素晴らしい大会でした。観客とファンは非常に満足し、選手もプレーを楽しみ、全体の雰囲気も素晴らしかったです。
この大会に参加したモンゴルチームはとても若い選手たちで構成されていました。彼らにとっては素晴らしい経験であり、サッカー選手として将来の成長に必ず役立つと信じています。モンゴルチームが成し遂げたことを誇りに思いますし、満足しています。しかし、さらに良い結果を得るためには、年間を通して一貫したトレーニングが不可欠であり、極めて重要です。モンゴルサッカー協会(MFF)としては選手に対してさらに良いトレーニング環境を与えるという優先事項を設定しています。



- 今大会はBATTULGA Zorigtというとても若い監督が指揮をとりました。BATTULGA監督の指導力の下、試合に対する戦い方や意識などの変化が選手たちに見られましたか?

まだ若いのですが、彼は才能があり聡明なコーチとして地位を確立しています。すでに就任当初から、プロのコーチとしてモンゴルの人たちから信頼と名声を得ています。その前向きで意欲的な姿は、我が国のサッカーにとって希望であり未来への要です。現在は他国のコーチたちと連携を深めながら彼らの経験を学び、そして分かち合っています。また彼は、さらに若い選手たちをA代表チームへ引き上げるために頑張っています。

- AFC Solidarity Cup Malaysia 2016の大会総括もお願いします。

早々と敗退し決勝トーナメントへ進出できなかった今大会の結果は、当然ですが残念に思っています。これを改善するためには、あらゆるレベルでさらに努力する必要があります。選手は所属チームで練習し、個人スキルを上達させなければなりません。国際的に著名で貴重な技能を持つ外国人コーチから、戦術に関する全般的な知識を深める必要があります。そのため、2017年はコーチング教育の年と宣言します。この枠組みの中で、我々は国際シンポジウムや国内レベルの各種イベント、さらにAFCとFIFAの指導の下でコーチングのセミナーを開催する予定です。



- 両大会とも若手選手の活躍が目立ちました。成長著しい選手や評価すべき選手はどなたですか?

ありがとうございます。大半の選手は素晴らしいパフォーマンスを見せ、巧みなプレーをしています。皆、若くエネルギーに満ちています。私が選ぶとしたら、若きキャプテンのDAGINAA Turbat、良いプレーをしたMUNKH-ERDENE Tuguldurですね。あとはOYUNBAT Bayarjargal、NYAM-OSOR Naranboldなどきりがありません。さらに多くの選手たちが力をつけています。

女子チームの成長についてお伺いします。
- グラスルーツイベントやU-14チームに日本人コーチを招聘するなど、協会として女子選手育成に力を注いでいるようですが、会長や協会のご意見をお聞かせいただけますか?

2019年にAFC U-16 およびU-19 Championshipsに参加し、良い成績を収めることを期待しています。新しい戦術を試す機会はまだありますし、前向きな変化は率直に歓迎します。前回のインタビューで申し上げたように、MFFは日本サッカー協会とのパートナーシップを光栄に思い、そして初めて女子代表チームに日本人コーチを招聘しました。そして、1年もしないうちに素晴らしい成果が出ています。彼女たちは昨年の夏、日本の仙台でトレーニングをおこないました。そのため、この遠征は我々に刺激を与え、2018年に開催されるAFC U-16 and U-19 Women’s Championship Qualifiersへのモチベーションが向上しました。

- 先ほどの話にもありましたが、U-14女子チームが日本でトレーニングを行いました。選手たちは楽しんでいましたか?また次につながるような収穫がありましたでしょうか?

JFAの協力は、私たちにとって非常に貴重な経験でした。グランドでのJFAによる惜しみない歓迎ぶりに圧倒されたのです。選手たちはサッカーの試合と練習をするだけではなく、偉大な両国の間で友人を作ったり、文化交流をおこなったりする機会も得ました。さらに、彼女たちはサッカーの練習に加えて、社会やライフスタイルを理解する方法も学びました。



- U-14女子チームが初めての国際大会に出場しました。香港で2月に行われたJockey Club Girls’ International Youth Invitational Football Tournament 2017の総括をお聞かせください。選手たちは香港遠征や他の国/地域チームとの試合を楽しんでいましたか?

試合結果は良くなかったのですが、彼女たちにとっては初となる国際競技場での大会でした。次回はもっと良い結果を期待します。何よりもまずサッカーは、さまざまな民族をひとつにするんだと強く思いました。それは素晴らしいことで、非常に重要です。
冬季間はフットサル場や小さな体育館で練習しているため、彼女たちにはサッカーをする会場と環境が必要です。そのため、我々は国際大会の参加招待に応じました。現在、開催中の試合では成功するかもしれません。

- 選手たちはEAFF U-15 Girls’ Tournament 2017 in Shanghai にも出場しました。彼女たちのパフォーマンスはいかがでしたか? Jockey Club Tournamentとくらべて何か変化がありましたか? また彼女たちに期待することは何ですか?

はい、ありましたね。個人的な意見ですが、全然違いました。そのうえ、この両大会に参加した選手たちは、急速に進歩し、上達しました。精神的、技術的に向上したのは明らかです。
将来、観客を楽しませるさらに質の高い試合が見られることを心から願っています。さらに、MFFは全試合に対し、フェアプレーの精神を推し進めて大切にしていることを付け加えたいと思います。



サッカー推進に対する協会の取り組みについて
- モンゴル国内のサッカー人気について教えてください。

多くの関係者がモンゴルサッカー協会に協力してくださっています。近年、サッカーに対する国民に変化があり、意識が高まっています。ますます多くの人たちがモンゴルのサッカーに関わりを持っています。
特に、サッカーのプレーや観戦を楽しむアマチュアの人数がかなり増えています。アマチュアサッカーファンがそのように関与してくれることは、サッカーの成功には必要不可欠です。一流選手やプロサッカーも強化しなければならないことも十分に認識しています。一流選手とアマチュア選手によるサッカーの推進と発展を、我々は第一に考えています。
モンゴルの大統領もサッカーを支援してくださっています。例えば、TSAKHIA Elbegdorj 大統領が朝鮮民主主義人民共和国を表敬訪問した際には、U-14チームの選手たちも同行しました。これは、サッカーが世界のあらゆる側面に影響を与えることを示しています。

- さらなる発展やチームの強化、サッカー普及のために協会が行っている取り組みなどはありますか?

代表チームとMFFの全体的な発展については、スポーツインフラの強化と向上に努めています。この目的を達成するために、MFFはAFC President’s InitiativesのMini pitchプロジェクトを実施しています。さらに、ナショナルチームトレーニングセンターついてはサッカー関係者、特にコーチや選手からかなり要望が出ています。そのため、この点については取り組んでいるところです。我々は常に新しく優秀な選手をスカウトしています。彼らは我が代表チームの基盤です。ハンガリーのPuskas Ferenc Academy で一流のサッカーを学んでいる選手もいます。さらに現在、国際的に認められるサッカーアカデミーを国内に設立しようともしています。これは、モンゴルサッカー界への大きな貢献です。
私はAFC Social Responsibility Committeeのメンバーであるため、モンゴル国内の自閉症を知ってもらうイベントを2017年4月29日に開催し、Autism of Mongolia NGOとモンゴルU-15女子チームは国民に向けてアピールしました。我々の優先課題のひとつは、Special Olympic Committeeと国内の関係する障害者の間にサッカーを普及させることでした。



- EAFF公式ウェブサイトの読者に向けてメッセージをお願いします。

私はMFFで「One Goal, One Team」というモットーを唱え始めました!
共通の目的へ向かう道筋で発生する課題に対して、共に取り組む重要性についてはいくら強調しても足りません。真のサッカー精神を持ちながらお互いに支援の手を差し伸べ合うことは、我々とサッカーにより良い未来をもたらします。
EAFFとしてひとつになった友好的な家族の一員であることには、もちろん誇りに思っています。アジアのサッカーコミュニティの向上に貢献するために我々は努力します。One Family, One Asiaなのです。
ありがとうございました。
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